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岡山県・赤磐市

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧永瀬家住宅井戸岡山県赤磐市松木689-2

旧永瀬家住宅井戸

主屋南東方に建つ。井戸は荒石を円筒形に組み上げ、上部井桁は石板で正方形に組む。上家は木造桟瓦葺で、柱をやや内転びに立て、北面、東面及び南面東寄りは竪板壁とし、西面と南面西寄りは吹放ちとする。永瀬清子の詩にも描かれた井戸である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧永瀬家住宅主屋岡山県赤磐市松木691

旧永瀬家住宅主屋

木造二階建、入母屋造鉄板葺で、正面左に入口を開き、やや不整形の土間を通す。奥の土間はレンガを四半に敷く。床上部は田字型で、二階もほぼ同様の構成を採る。日本の女性詩人の草分けと言われた永瀬清子の生家であり、地元で広く親しまれている。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)備前国分寺跡赤磐市馬屋

備前国分寺跡

S50-5-121備前国分寺跡.txt: 備前国のほぼ中央、吉井川と旭川にはさまれた平地に本国分寺が営まれている。南に山陽道、東に史跡両宮山古墳があり、よく国分寺にふさわしい環境を作り出している。本寺跡は発掘調査によって、南門、中門、金堂、講堂、僧房などの主要伽藍が南北に配置されており、南門と中門がきわめて接近した特異な配置を示している。塔はこうした伽藍の東にその位置が伝承されており、主要伽藍域が200メートル(2町)四方であり、他の諸雑舎や花園などの存在を考えるならば、方300メートル(3町)といった広大な寺域をもつものではなかったかと考えられる。発見された多量の屋瓦や三彩、磁・陶器などから見て室町時代にまで法灯が伝えられていたことが知られる。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)熊山遺跡赤磐市奥吉原

熊山遺跡

標高570メートルを有する熊山の山巓の平坦地域の一部に存する割石によって構成された壇の遺構で一辺約11.4メートルを有する方形の基壇上に築かれている。第1の壇は一辺の長さ約7.70メートル、高さ約1.18メートル、第2壇は一辺の長さ約5.10メートル、高さ約1.26メートルでそれぞれの側面の中央に石龕を設けている。第3壇は一辺の長さ約3.55メートル、高さ約1メートルを有する。曽て上壇の上面のほぼ中央部が発掘の厄にあい、一種の石室の遺構の中に陶製筒形容器と三彩の小陶壷とが蔵置されていたことが知られた。
この遺構は鑑眞和尚によって開基された戒壇跡ともいわれているが、奈良市頭塔、大阪府堺市土塔と同様の性格をもつもので、奈良時代における仏教的施設の遺構と認められ類例稀なものとして学術上の価値が高い。