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広島県

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧宮地醤油店離れ(林芙美子旧居)広島県尾道市土堂一丁目甲808-1他

旧宮地醤油店離れ(林芙美子旧居)

尾道駅に程近い商店街背面側に建つ付属建物。醤油店離れや醤油蔵に利用、一時貸家とした。南北棟切妻造鉄板葺で元は瓦葺。外壁中塗仕上や鉄板張。当地では東風を避けて二階平側東面は壁とし、妻側に窓を設ける。尾道の短冊形敷地裏手に建つ付属建物の典型。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧村井醫院門柱広島県尾道市御調町市字市1200

旧村井醫院門柱

御調町市の出雲街道沿いにある洋風医院の門柱。花崗岩の角柱で正方形断面、高さ2・9メートル、頂部兜巾で首を造り、江戸切仕上とする。付設の柵は円柱親柱と鉄丸棒からなり、前栽を囲って門柱と調和する。医院表構えとなって街道の歴史的景観を形成する。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧村井醫院診療棟広島県尾道市御調町市字市1200

旧村井醫院診療棟

街道の交点に栄えた御調町市にある洋風医院建築。寄棟造妻入桟瓦葺の平屋建。外壁モルタル塗で下見板張・定規柱風の意匠とし、ペディメント付上下窓を並べる。内部は正面角屋を天井飾付診察室、奥にレントゲン室とし中廊下で繋ぐ。街道の歴史的景観を形成。

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))広島県安芸国分寺跡土坑出土品広島県東広島市河内町中河内651-7

広島県安芸国分寺跡土坑出土品

 安芸国分寺は、天平13年(741年)の詔勅を契機に建立された国分僧寺の一つである。本一括は、国分寺跡内土坑より発見された奈良時代の出土品、全252点から成る。
 その内容は、「天平勝寶二年」(750年)の紀年が記された、安芸国司の四等官(目【さかん】)からの資材の送付を示す長大な木簡をはじめ、安芸国内の郡名が記された木簡、「安居」「齋会」などの仏教行事が記された墨書土器、塩を再加熱・固化して、斎会などで用いる調味料や仏法僧への供養品となる「焼塩」をつくるための焼塩土器、経紙などに罫線を引くためと思われる物指や、経典類に送り仮名や句読点などの符号を書き込んだ可能性がある角筆などの木製品が注目される。
 本件は、国分寺建立の詔から9年目の紀年木簡を含む、時期が極めて限定された出土品の一括であり、創建後間もない国分寺で勤修されていた安居・斎会等の仏教行事の一端を示す資料として評価され、その学術的価値は高い。