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広島県・東広島市

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))広島県安芸国分寺跡土坑出土品広島県東広島市河内町中河内651-7

広島県安芸国分寺跡土坑出土品

 安芸国分寺は、天平13年(741年)の詔勅を契機に建立された国分僧寺の一つである。本一括は、国分寺跡内土坑より発見された奈良時代の出土品、全252点から成る。
 その内容は、「天平勝寶二年」(750年)の紀年が記された、安芸国司の四等官(目【さかん】)からの資材の送付を示す長大な木簡をはじめ、安芸国内の郡名が記された木簡、「安居」「齋会」などの仏教行事が記された墨書土器、塩を再加熱・固化して、斎会などで用いる調味料や仏法僧への供養品となる「焼塩」をつくるための焼塩土器、経紙などに罫線を引くためと思われる物指や、経典類に送り仮名や句読点などの符号を書き込んだ可能性がある角筆などの木製品が注目される。
 本件は、国分寺建立の詔から9年目の紀年木簡を含む、時期が極めて限定された出土品の一括であり、創建後間もない国分寺で勤修されていた安居・斎会等の仏教行事の一端を示す資料として評価され、その学術的価値は高い。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))保手濱家住宅主屋広島県東広島市高屋町白市1047-1

保手濱家住宅主屋

白市中心部に西面して建つ町家。つし二階建、切妻造平入桟瓦葺、正面に一間半の下屋を葺下す。二階つし部分は奥行二間。中央に玄関を構えて廊下を通し、南北各三室を並べるが廊下、正面側の部屋はもと土間と伝わる。西条盆地の町家の変遷を伝える重要な遺構。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))大藤家住宅主屋広島県東広島市高屋町白市1055

大藤家住宅主屋

白市中心部に建つ旧酒造業の店舗兼住宅。二階建入母屋造妻入桟瓦葺で、東正面を出桁造、北側面軒廻を漆喰塗込とする。正面にガラス引違戸と格子を構え、内部は南にガラス窓を多用した開放的な通り土間、北にミセ等四室並べる。昭和初期の白市の繁栄を示す。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))太田家住宅門及び塀広島県東広島市西条岡町778-4

太田家住宅門及び塀

敷地北面東寄りに開く門と、東西に折曲がりに廻る外塀及び門の西側から南にのびて通路と庭を画す内塀で、いずれも桟瓦葺。門は一間薬医門切妻造で両妻の女梁に絵様を施す。外塀は腰を竪板張とし、内塀は瀟洒な下地窓を飾る。屋敷構に趣を添える良質な門塀。