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山口県

国指定文化財(記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財)北浦地方のサバー送り山口県長門市・下関市

北浦地方のサバー送り

 本件は、山口県の長門市から下関市にかけて広域的に行われる虫送りの行事である。6月下旬から7月上旬に、サバーサマとサネモリサマと呼ばれる2体の藁人形を集落の外に送り出すことで、稲につく害虫を追い払い、無事な生育を祈願する。長門市東深川の飯山八幡宮を起点として、地区から地区へと人形を送り継ぎ、最終的には下関市の豊北町と豊浦町にあたる西部の海岸から海に流される。
 サバー送りが行われている地域では、稲作を中心として農業が盛んに営まれてきたが、生業の変化や過疎化によって、藁人形の作り手の高齢化や運び手の減少が進んでいることから、早急な記録の作成を必要とするものである。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧福元家住宅井戸及び給水塔山口県大島郡周防大島町大字西屋代字下里2144

旧福元家住宅井戸及び給水塔

アメリカ移民で財を成した貿易商の屋敷内水道のための井戸と給水塔。主屋南東側に位置し、煉瓦造モルタル仕上の給水塔を花崗岩石組井戸の上部に載せる。平面一メートル四方、高さ二・八メートル、井戸水を貯めたタンクの水量計や給水するパイプ等の痕が残る。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧福元家住宅石塀及び煉瓦塀山口県大島郡周防大島町大字西屋代字下里2144

旧福元家住宅石塀及び煉瓦塀

アメリカ移民で財を成した貿易商の屋敷北外郭に廻らす塀。旧接続道側を石塀、裏側となる北西を鉱滓煉瓦塀とする。石塀は江戸切りの石をはめて笠石を載せ、煉瓦塀は長手積で笠石は小口積にモルタルを盛る。門柱は柱頭頸切り角柱に木瓜形を彫り意匠を凝らす。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧福元家住宅土蔵山口県大島郡周防大島町大字西屋代字下里2144

旧福元家住宅土蔵

アメリカ移民で財を成した貿易商の道具蔵で主屋北に接続する。土蔵造二階建、入母屋造桟瓦葺、軒は漆喰仕上で壁を竪板張。戸口は敷地北辺石段側と主屋一・二階の三箇所で利便性を高める。集落を見渡す北面は窓を並べ、繰形付持送りで出桁とし、意匠を凝らす。