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山口県・長門市

国指定文化財(記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財)北浦地方のサバー送り山口県長門市・下関市

北浦地方のサバー送り

 本件は、山口県の長門市から下関市にかけて広域的に行われる虫送りの行事である。6月下旬から7月上旬に、サバーサマとサネモリサマと呼ばれる2体の藁人形を集落の外に送り出すことで、稲につく害虫を追い払い、無事な生育を祈願する。長門市東深川の飯山八幡宮を起点として、地区から地区へと人形を送り継ぎ、最終的には下関市の豊北町と豊浦町にあたる西部の海岸から海に流される。
 サバー送りが行われている地域では、稲作を中心として農業が盛んに営まれてきたが、生業の変化や過疎化によって、藁人形の作り手の高齢化や運び手の減少が進んでいることから、早急な記録の作成を必要とするものである。

国指定文化財(重要有形民俗文化財)長門の捕鯨用具長門市通671-17

長門の捕鯨用具

長門北浦沿岸では、古くから捕鯨が行われ、特に寛文・延宝頃(17世紀後半)から「網捕り」による鯨組が結成され、萩藩の保護を受けて我が国の代表的捕鯨地であった。この資料は、「網捕り」当時の捕鯨用具を中心に、捕獲、解体、加工、船関係、仕事着等にわたり網羅的に収集したものである。

国指定文化財(重要有形民俗文化財)赤崎神社楽桟敷長門市東深川字土井ノ内2668番地のうち実測472.94㎡
長門市東深川字赤崎山342番地の1うち実測1138.29㎡

赤崎神社楽桟敷

赤崎神社は小高い丘の上に鎮座し、地形を利用して馬蹄形の踊り場を設け、大祭日に楽踊および南条踊を奉納してきた。この楽桟敷は、この馬蹄形の踊り場を囲む三方の斜面に設けられた階段式の観覧席を枡形に区切ったものである。