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徳島県・徳島市
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧西野家住宅(徳島県立阿波十郎兵衛屋敷)長屋門徳島県徳島市川内町宮島本浦184
元藍商屋敷から移築された長屋門。敷地東辺に開く入母屋造本瓦葺の平屋建。両開板戸の中央門口を挟んで北に2室、南に1室を配す。外壁は腰を簓子下見板張とし、北寄りに出格子を配して瓦葺の小庇を付す。扉板など良材を用いた格式ある表構えで景観をつくる。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧西野家住宅(徳島県立阿波十郎兵衛屋敷)辰巳座敷徳島県徳島市川内町宮島本浦184
吉野川河口の川内の角地に位置し、元藍商屋敷から移築された座敷。東面寄棟造、西面入母屋造桟瓦葺平屋建で三方に庇を付す。東は土間、西は二一畳の座敷で、北面に床、棚を構え、東面は襖絵で飾る。床廻りには銘木を用い、彫物のある筆返しなど上質な意匠。
国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))徳島県若杉山辰砂採掘遺跡出土石器徳島県徳島市八万町向寺山・
徳島県板野郡板野町大字犬伏字平山86-2
若杉山辰砂採掘遺跡は、水銀朱の原料となる辰砂の採掘遺跡であり、弥生時代後期初頭から古墳時代前期初頭に機能した。本一括は、辰砂原石の採掘および精製に使用された石杵、石臼124点で構成され、附として土器残欠や、辰砂鉱石などが加わる。
敲打痕や擦痕が顕著に観察される石杵は大きさや形状も様々で、石臼には径10cm前後、深さ2cmほどの窪みが多数認められる。すなわち、辰砂鉱石の採掘のみならず、現地にて岩塊を粉末化するまでの敲き、潰し、磨りといった精製作業を行っていたことを示す。また石杵の多くは地元で採集される砂岩礫であるが、香川県東部産の玢岩礫が一定数あり、採掘に適した石材の選択、および約40km離れた地からの運搬行為を示すものとして注目される。
これらの石器は、辰砂の採掘と精製過程を具体的に復元しうるものであり、弥生時代から古墳時代初頭における水銀朱の生産の実態を示し、学術的価値が高い。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))蔵珠院まい込み泉徳島県徳島市国府町芝原字宮ノ本3
吉野川右岸の平野に位置する寺院の通路付井戸。本堂前方に位置し、上部径約六メートル、深さ約三メートルの擂鉢状の掘込みに螺旋状の通路を設け、底部に径約〇・八メートルの井筒を埋める。壁面は結晶片岩の板状割石を積む。地元に親しまれる類例稀な井戸。