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徳島県・徳島市

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))徳島県若杉山辰砂採掘遺跡出土石器徳島県徳島市八万町向寺山・
徳島県板野郡板野町大字犬伏字平山86-2

徳島県若杉山辰砂採掘遺跡出土石器

 若杉山辰砂採掘遺跡は、水銀朱の原料となる辰砂の採掘遺跡であり、弥生時代後期初頭から古墳時代前期初頭に機能した。本一括は、辰砂原石の採掘および精製に使用された石杵、石臼124点で構成され、附として土器残欠や、辰砂鉱石などが加わる。
 敲打痕や擦痕が顕著に観察される石杵は大きさや形状も様々で、石臼には径10cm前後、深さ2cmほどの窪みが多数認められる。すなわち、辰砂鉱石の採掘のみならず、現地にて岩塊を粉末化するまでの敲き、潰し、磨りといった精製作業を行っていたことを示す。また石杵の多くは地元で採集される砂岩礫であるが、香川県東部産の玢岩礫が一定数あり、採掘に適した石材の選択、および約40km離れた地からの運搬行為を示すものとして注目される。
 これらの石器は、辰砂の採掘と精製過程を具体的に復元しうるものであり、弥生時代から古墳時代初頭における水銀朱の生産の実態を示し、学術的価値が高い。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))蔵珠院まい込み泉徳島県徳島市国府町芝原字宮ノ本3

蔵珠院まい込み泉

吉野川右岸の平野に位置する寺院の通路付井戸。本堂前方に位置し、上部径約六メートル、深さ約三メートルの擂鉢状の掘込みに螺旋状の通路を設け、底部に径約〇・八メートルの井筒を埋める。壁面は結晶片岩の板状割石を積む。地元に親しまれる類例稀な井戸。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))蔵珠院茶室徳島県徳島市国府町芝原字宮ノ本3

蔵珠院茶室

吉野川右岸の平野に位置する寺院の茶室。本堂西側に建ち、茶室二室と水屋、控室からなる寄棟及び切妻造の棟と、上の間の切妻造棟が棟方向を違えて接続する。部屋ごとに趣を変え、いずれも多様な銘木をふんだんに用い、細部まで意匠を凝らした上質な数寄屋。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))徳島県立城北高等学校人形会館徳島県徳島市北田宮4-13-6

徳島県立城北高等学校人形会館

人形浄瑠璃の盛んな当地で、学校に併設された本格的な芝居小屋。舞台は二段構成とし、右手前に太夫座を張出す。舞台上部に葡萄棚を設けて舞台裏に控室などを配し、客席は升席とする。海鼠壁と赤塗の高欄ともに特徴的な外観になり、伝統芸能の伝承拠点となる。