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徳島県・板野郡板野町

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))徳島県矢野遺跡出土品徳島県板野郡板野町犬伏字平山86-2

徳島県矢野遺跡出土品

徳島市の西方、鮎喰川の扇状地上に営まれた集落跡からの出土品。立体装飾に富む土器や、水銀朱の精製を示す石器など、その内容は多彩。特に円形の粘土板に両眼・口を円孔で表現し、工具を突き刺して全面に文様を施した土面は、縄文時代最古かつ日本列島で最も西からの出土例として重要で、当時の精神活動の一端を良く示す。

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))徳島県観音寺・敷地遺跡出土品徳島県板野郡板野町犬伏字平山86-2

徳島県観音寺・敷地遺跡出土品

阿波国府推定地に隣接する観音寺・敷地遺跡から出土した出土品の一括で、木簡(もっかん)213点、木器・木製品292点、土器・土製品 353点、金属製品43点、骨角製品4点から構成される。
 特筆すべきは、質量ともに豊富な木簡群である。国司の政務と中央官庁とのやりとりを具体的に表す8世紀後半の「勘籍(かんじやく)」木簡、棒状の四面のうち一面に『論語』学而篇一の一節を記す7世紀中頃の「論語」木簡などが著名である。
 この他、墨書(ぼくしよ)土器・銙帯(かたい)・硯など地方官衙における政務の実態を示す遺物に加え、木製の祭祀具・農具・工具・紡織具を含み、古代における地方官衙の政務や経営の実態、官人層の生活等を復元する上で学術的価値は高い。


国指定文化財(登録有形文化財(建造物))地蔵寺五百羅漢堂徳島県板野郡板野町羅漢字林東5

地蔵寺五百羅漢堂

本堂など主要伽藍の北方高台に位置する。釈迦堂を中心に大師堂と弥勒堂を対面してコ字形に配し、この間を回廊が繋ぐ。建築面積六七四平方メートル。本瓦葺とし、回廊には背面に接して壇を設けて、羅漢像を安置する。庶民の信仰を集める大規模な境内仏堂。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))地蔵寺経蔵徳島県板野郡板野町羅漢字林東5

地蔵寺経蔵

本堂の北方に南面して建つ。桁行五・九メートル梁間四・九メートル、寄棟造本瓦葺。切石積基礎上に建つ土蔵で、外壁を漆喰仕上げとし、側面に花頭形の格子窓を穿つ。堂内は板敷で、壁板張、鏡天井を張り、中央に八角の輪蔵を置く。丁寧なつくりの小規模経蔵。