文化遺産オンライン

カテゴリで見る

徳島県・板野郡上板町

国指定文化財(重要文化財)戸田家住宅 主屋徳島県板野郡上板町佐藤塚三三五番地

戸田家住宅 主屋

戸田家住宅は,吉野川の北側に屋敷地を構える。戸田家は近世以来当地で藍作を営んできたが,明治19年頃に敷地を拡張し,主屋を建て替えるなど屋敷地の更新を行い,その後昭和12年に東座敷を建築した。
石垣で高めた屋敷地と中心に建つ主屋,周囲を取り囲む土蔵群,広い前庭や藍寝床,撥釣瓶井戸など,当地域の近世以来の伝統的な藍屋敷の全体構成を踏襲しながら,二階を居室化して高さを高めた主屋や,別棟の接客空間として上質なしつらえを見せる東座敷などに近代的な特徴を示している。明治中期に最盛期を迎えた吉野川下流域の近代の藍屋敷を代表するものとして価値が高く,土地と併せて保存を図る。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))大山寺鐘楼門徳島県板野郡上板町神宅字大山4

大山寺鐘楼門

本堂の前方、石段を降りた位置に東面して建つ。入母屋造の三間一戸楼門で、下層は正面に虹梁を架け間柱を省略する。上層は円柱で、出三斗組、二軒扇垂木。周囲に連子をたてるなど開放的な扱いとし、擬宝珠高欄付縁を張る。大柄で落ち着きのある鐘楼門。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))大山寺回廊徳島県板野郡上板町神宅字大山4

大山寺回廊

本堂と大師堂を繋ぐ南北棟の廊下。桁行四間梁間三間、切妻造桟瓦葺。梁行に三分し、中央通りを正面に腰壁や格子戸、背面に板壁をたてて間仕切り、壇を設け、三十三観音を安置。正面一間通りを拜所とし、棹縁天井を張る。回廊を信仰の場とした特殊な堂宇である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))大山寺大師堂徳島県板野郡上板町神宅字大山4

大山寺大師堂

本堂の北方に東面して建つ。正面三間側面二間で、背面に須弥壇を付設し、正・側面に縁をまわす。宝形造で正面に一間向拝を設ける。堂内は板敷、棹縁天井の一室。方柱で、出三斗組とし、軒は一軒の吹寄垂木とする。江戸末期に建立された標準的な弘法大師堂。