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徳島県・美馬郡つるぎ町

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧北室醫院石垣徳島県美馬郡つるぎ町半田字松生182-1他

旧北室醫院石垣

北の一段低くなった吉野川側の敷地を支える石垣。北西角から北辺中程まで延び、敷地形状に合わせて雁行配置とする。吉野川流域で見られる阿波の青石(緑泥片岩)を主体に、平石や角石を積上げ、隅は算木積とする。敷地北辺の屋敷景観を整える構造物。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧北室醫院土塀徳島県美馬郡つるぎ町半田字松生183-1

旧北室醫院土塀

敷地南辺東半から東辺を囲う土塀。南辺土塀の中程を開いて端部を北側に屈折し、主屋への導入路とする。桟瓦葺、壁は漆喰塗で、南辺は腰を洗出仕上とし、要所に木製縦格子を入れた虫籠窓風の開口を穿つ。敷地南東の表構えを重厚に演出する。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧北室醫院庭門及び内塀徳島県美馬郡つるぎ町半田字松生183-1

旧北室醫院庭門及び内塀

主屋中程から南の土塀に至る一間棟門と板塀。門は腕木門で屋根は切妻造本瓦葺で、大棟端部に鯱を載せる。板塀は銅板葺で棟に雁振瓦を葺き、布着礎はモルタル塗で、松皮菱文を刻む。壁は大和打の竪板張で、襷桟の欄間を入れる。重厚な意匠の門と塀。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧北室醫院土蔵徳島県美馬郡つるぎ町半田字松生183-1

旧北室醫院土蔵

診療所東側に南面して建つ、漢方薬の原料等の保管蔵。土蔵造2階建、本瓦葺で、正面に桟瓦葺の深い下屋を付す。外壁は漆喰で軒裏まで塗込める。内部は板敷で、壁、天井に鉄板を張って区画し、保管棚を設ける。簡素な外観ながら、医院機能を補佐した建物。