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香川県・観音寺市

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)大野原古墳群 椀貸塚古墳 平塚古墳 角塚古墳 岩倉塚古墳香川県観音寺市

大野原古墳群 椀貸塚古墳 平塚古墳 角塚古墳 岩倉塚古墳

大野原古墳群は,瀬戸内海を望む香川県西端の,海への眺望が開けた標高約30mの扇状地のほぼ中央に位置する,6世紀後葉から7世紀前半の古墳群である。
 椀貸塚古墳は,6世紀後葉のものと考えられ,直径37.2m,墳丘高9.5m,二重の周(しゅう)溝(こう)を持つ円墳で,埋葬施設は全長14.8mの横穴式石室である。平塚古墳は,7世紀初頭のものと考えられ,直径50.2mの香川県最大の円墳で,墳丘高約7m,埋葬施設は全長13.2mの横穴式石室である。角塚古墳は7世紀前半のものと考えられ,墳丘の長軸が約42m,短軸約38m,墳丘高約9mの方墳であり,埋葬施設は全長12.5mの横穴式石室である。
 大野原古墳群は,この時期の古墳群としては卓越した墳丘規模であり,横穴式石室の規模は四国においても最大級である。しかも首長墓が3世代にわたり継続的に築造されているという点で,西日本における希な例である。大野原古墳群は,古墳時代後期における四国のみならず西日本における政治や社会の在り方を知る上で極めて重要である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))萩原寺南門及び土塀香川県観音寺市大野原町萩原字寺上2742-1

萩原寺南門及び土塀

境内本坊部分の東辺を画する土塀と、大門の南方にあけられた南門からなる。南門は一間薬医門の形式で、本柱、控柱とも丸太材を使用して野趣にあふれた景観を形成する。土塀は総延長八九メートルに及ぶ長大なもので、本坊の表構えに緊張感と格調を添える。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))萩原寺大門及び番所香川県観音寺市大野原町萩原字寺上2742-1

萩原寺大門及び番所

境内西側本坊の客殿正面に位置する。大門は切妻造本瓦葺の四脚門で左右に袖塀を続けて潜戸を開く。ケヤキ造で妻飾の笈型や絵様など要所に濃密な彫刻を施し、時代的特色をよく表す。北方には桁行三間梁間二間の番所を付設する。本坊入口の厳格な雰囲気を醸す。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))萩原寺手水舎香川県観音寺市大野原町萩原字寺上2737-1

萩原寺手水舎

本堂南方に東西棟で建つ切妻造本瓦葺の手水舎。石製礎盤上に角柱を四方転びに立て、頭貫と台輪を廻らして固める。四隅に皿斗付大斗の三斗を組み、桁と梁を受け、中備蟇股とする。軒は反りのある垂木を疎に配る。ケヤキの良材を使い、堅実な意匠でまとめる。