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香川県・香川郡直島町

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)喜兵衛島製塩遺跡香川郡直島町

喜兵衛島製塩遺跡

S52-06-019[[喜兵衛島製塩遺跡]きへいじませいえんいせき].txt: 喜兵衛島は、瀬戸内海に浮かぶ小島で、宇野港の東方約2キロメートルに位置する。島は東西に長く、南北両岸に各2か所計4か所に砂浜が形成されており、それぞれの浜に師楽式とよばれる古墳時代の製塩土器が堆積している。昭和29年から近藤義郎らによって発掘調査され、南東浜では炉が5基以上検出されており、炉は長径約3メートル、短径約1.5メートルの楕円形で、平石を敷きつめたものである。炉の周辺には固くしまった面があり、その外側には多量の製塩土器が廃棄されている。丘陵寄りには日常生活に用いた土器が多くみられ、人びとの居住場所があったようである。4か所の浜にはさまれた丘陵の尾根には、6世紀から7世紀初にかけての古墳が十数基みとめられ、横穴式石室を主とする。土師器・須恵器・鉄器のほかに完形に近い製塩土器が副葬されており、製塩にたずさわった人びとの古墳であることが知られる。
 本遺跡は、古墳時代における生産集団のあり方を理解する上できわめて重要であり、また日本ではじめて土器製塩を実証的に研究した遺跡として、学史上も著名である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))大三宅(三宅家住宅)長屋門及び供部屋香川県香川郡直島町本村字高田浦855-1

大三宅(三宅家住宅)長屋門及び供部屋

主屋の南方に位置し東西棟で建つ。桁行6間梁間2間,入母屋造,本瓦葺の2階建長屋門で,主屋式台玄関に対応して門口を開き,北面東方は土庇を差し掛けて蔵前をとるとともに井戸を覆う。東面には桁行3間の供部屋が取り付き,庄屋に相応しい門構えをつくる。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))大三宅(三宅家住宅)主屋香川県香川郡直島町本村字高田浦855-1

大三宅(三宅家住宅)主屋

本村港を臨む敷地に建つ。桁行9間梁行6間規模,切妻造,本瓦葺で,八間取とし,東南隅に1間半の土間を設ける。座敷部と居室部とで床段差をとり,式台以西の座敷部前面には錣屋根を架け,居室部はつし2階に見せる。島内で最も格式の高い家として知られる。