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愛媛県・伊予市

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))宮内家住宅潮見堀愛媛県伊予市灘町123-1

宮内家住宅潮見堀

敷地の港側となる古隠居西方にある。台形平面で深さ約1・5メートルの堀の西側に出入用の石段をつくる。扁平で丸みのある緑泥片岩を平積みし、大振りの石を適宜挿入する。かつては港の潮の干満を堀の中の水位変化で観察した。類例稀な住宅内の検潮施設である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))宮内家住宅古隠居愛媛県伊予市灘町123

宮内家住宅古隠居

敷地の西奥に南北棟で建つ。切妻造桟瓦葺で、南端を八畳の主室として東西に縁側を通し、北に四畳や三畳を配する。八畳は柱・長押を面皮材とし、南面の床脇に大振りの円窓を穿ち、鏡天井に龍図、同じく四畳に舞鶴を描く。古雅な佇まいの隠居屋である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))宮内家住宅隠居所愛媛県伊予市灘町123

宮内家住宅隠居所

主屋後方に東西棟で建つ。入母屋造桟瓦葺の二階建、上下階とも八畳二室で一階座敷の床は三段の霞棚と丸窓を組合わせる。南・東面に縁を廻らし、垂木は丸太を使い、二階は扇垂木として欄間に丸い下地窓を千鳥に配する。上質かつ洗練された意匠の隠居屋である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))宮内家住宅主屋愛媛県伊予市灘町123

宮内家住宅主屋

通りに東面して建つ。間口の広いつし二階建で、下屋を設け、直交する屋根を千鳥破風風にみせる。正面は出格子と簓子下見板張で、上部を出桁造の軒まで塗籠めて格子窓を穿つ。北側を土間、南側を三列構成として上手列を座敷とする。重厚な趣の大型町家である。