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愛媛県・上浮穴郡久万高原町
国指定文化財(史跡名勝天然記念物)上黒岩岩陰遺跡上浮穴郡久万高原町
S46-5-119上黒岩岩陰遺跡.txt: 四国の高峰の1つである石槌山の西南麓に源を発する[[面河溪]おもごけい]が、久万川と合流する地点から久万川を約3キロさかのぼった右岸に所在する。岩陰は比高約20メートルの石灰岩の岩脈の先端部にあり、遺跡の中心は岩壁の両北端から西南側面である。
昭和36年から5回にわたる調査の結果、第1層から第9層までに遺物が包含されていた。とくに第4層の繩文時代早期における20体を越える埋葬人骨や第9層の繩文時代創草期における細隆線文土器、有舌尖頭器、削器、礫器、礫石に線刻した岩版等の一括遺物は、この時代の最古の遺物であり貴重な資料である。
なお、岩陰内の遺物包含層を科学的処理により固め、断面の観察ができるような措置がとられ保存に万全を期している。
国指定文化財(史跡名勝天然記念物)古岩屋上浮穴郡久万高原町
結晶片岩を基盤として第三紀礫岩之を被覆し列立する數十の圓柱形若は圓錐状を成せる岩峰は水蝕作用に依って何れも岩壁の奇觀を恣にし略々東西に連亙す岩下の溪流亦岩列に沿ふて東し其の間に平坦なる草地の一帶を形成す、就中洞ヶ岳、不動岳、大岩岳、古岩屋岳等を推して最哨の奇勝となす、殊に天柱岳の圓柱状を成して頂に松樹の僅に生ずるは景觀の一奇たり其の他の諸岩亦矮松を叢生せしむるあり春季にセキコクの花開き其の妍美賞すべし岩壁の諸處に大小の竅穴を見る大なるは數メートルの横穴を成し小なるは蜂■の如くにして無數なり「島の臺」とする奇岩「千丈敷」と稱する岩穴亦驚異に値す。
国指定文化財(史跡名勝天然記念物)岩屋上浮穴郡久万高原町
国指定文化財(史跡名勝天然記念物)八釜の甌穴群上浮穴郡久万高原町
面河川ノ支流黒川ノ河床ヲナセル堅硬ナルフリンド質角岩ノ上ニ大小三十餘個ノ甌穴ヲ生シタルモノナリ甌穴群ハ大凡四群ニ分ツヘク第一群ハ川ノ左岸ニ沿フテ八個一列ヲナシ深キ溝ニヨリテ相連續シ各穴間ニ小瀑ヲ懸ク甌穴ハ其ノ瀑壷ニ當レリ是レ八釜ノ名ノ起リシ所以ナリ第二群河床ノ中央ニアリテ五個相連ナリ第三群ハ其ノ右ニアリテ七個相連ナリ第四群ハ最モ右岸ニ近ク三個相連ナル其ノ他孤立セル數個ノ甌穴アリ甌穴ノ最モ大ナルモノハ横徑九乃至十二メートル深サ約十二メートルナリカク多數ノ甌穴ガ相密接シテ一群ヲナセルハ極メテ稀ニ見ル所ナリ
面河川の支流黒川の河床をなす堅硬なるフリント貭角岩の上に大小三十余個の甌穴を生じたるものであり甌穴群は大小四群に分れ第一群は八個一列をなすため八釜の名がある。
甌穴群の代表的のものである。