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高知県

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))高知追手前高等学校本館高知県高知市追手筋二丁目2-10

高知追手前高等学校本館

高知城に通じる追手筋に面して建つ。鉄筋コンクリート造三階建で、左右に翼部を設け、屋上に奉安所を構える。武田五一指導のもと県営繕技師高崎正隆が設計を担当。左右対称の外観の中央に宝形屋根の高塔が聳える記念碑的な外観。県下を代表する近代学校建築。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧陸軍歩兵第四四連隊講堂高知県高知市曙町二丁目960-3

旧陸軍歩兵第四四連隊講堂

市西部の旧陸軍跡地に東面して建つ。木造平屋建、寄棟造平入で、外装は下見板張白色塗装とする。小屋組はキングポスト・トラス、内壁は竪板張目板打、一間幅の窓を密に配して採光を確保する。当初は3室に分かれ、下士官の学科教育用に建てた質実な陸軍建築。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧陸軍歩兵第四四連隊弾薬庫高知県高知市曙町二丁目960-3

旧陸軍歩兵第四四連隊弾薬庫

市西部の旧陸軍跡地に東面して建つ。煉瓦造平屋建、寄棟造平入、正面板壁と引戸の下屋を付す。外壁約五〇センチ厚、内部は板張天井で板敷の三室を並べ、高床として湿気を抑え、出入口の欠円アーチ形両開き戸を鉄板で覆う。ほぼ完存する貴重な明治期の弾薬庫。

国指定文化財(登録無形民俗文化財)土佐節の製造技術高知県

土佐節の製造技術

 土佐節とは、高知県に伝承されてきた、枯れ節と呼ばれる硬質の鰹節である。我が国における鰹節製造の歴史は古く、荒節や裸節を経て、近世後期に土佐でカビ付けによる鰹節が成立したとされる。カビ付けは、鰹節の腐敗を防ぎ、大坂や江戸などの遠隔地への流通を可能とするともに、生臭みをとるなど品質を向上させ、土佐節の名を広く知らしめた。こうした土佐節の製造技術は、その後各地へ伝播し、技術交流をしながら今日に継承されている。
 土佐節の製造工程は、「土佐切り」と呼ばれる豪快な吊るし切りをはじめ、節状にして釜で煮る「煮熟」、小骨を取り除く「バラ抜き」、焚納屋の中に入れて煙で燻して水分を抜く「焙乾」、良性のカビ菌を鰹節に吹き付ける「カビ付け」などがあり、この「カビ付け」と、「日乾」と呼ばれる天日干しの作業を交互に繰り返し行い、数か月かけて完成となる。