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高知県・香美市

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))大川上美良布神社神庫高知県香美市香北町韮生野大宮243-1

大川上美良布神社神庫

桁行三間梁間二間、庇付の二階建土蔵。切妻造平入、置屋根形式。二段に水切瓦を廻し、腰壁は四面で異なる土佐漆喰の鏝仕上げとする。随所に彫刻を嵌め込んで飾り、北妻の雲形の窓上部は天邪鬼が唐破風状の庇を支え、鬼と雲の鏝絵で飾り特徴ある外観を見せる。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))渓鬼荘高知県香美市香北町猪野々字東ヤシキ514

渓鬼荘

歌人吉井勇が高知での隠遁生活のために建てた茅葺の小庵。六畳の居間と四畳半の書斎、広縁のみで構成する簡素な建物だが、天井棹縁に丸竹、床の落掛に竹の根を使うなど風趣ある数寄屋の意匠を備える。山間部の農村における文人の草庵の静かな佇まいを残す。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)谷重遠墓香美市

谷重遠墓

谷重遠は土佐の人秦山と號す。山崎闇齋、澁川春海等に從って神道経学天文暦学を学び特に国体の尊嚴を顕揚し君臣の大道を唱道してより時流に抽つるものあり幕末土佐藩の勤皇に與へし影響少からざるのみならず日本国体思想史上極めて重要なる位置を占む、其の著神代巻■土伝、保建大記打聞、秦山集等世に著はる享保3年6月30日歿す。
基は字まへやまの低夷なる丘陵にあり所在地附近を茱萸谷と称し重遠の遺言に依りて此處に営まれたりと言ふ。石塊を以て被覆せる円形の低き盛土の上に南面して自然石の墓石台石を置き墓石は高さ約1尺2寸正面中央に「谷、丹三郎重遠墓」其の左傍に「享保戊戍」右傍に「6月30日」と刻せり。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)龍河洞香美市

龍河洞

中生代ニ屬スル三寶山層ノ石灰岩中ニ生シタル巨大ナル石灰洞ニシテ大小ノ二洞ヨリ成リ大ナル方ハ延長六〇〇メートルニ逹ス普通入洞シ得ルハコノ洞穴ノミナリ洞穴ノ下方ハ三寶山ノ麓ニ開口シ上方ハ山上ニ開口ス下方入口ニ近キ部分ハ古クヨリ知ラレタルカ其ノ大部分ハ昭和六年ノ保存尚ホ甚ダ可ナルヲ見ル洞内ニハ水流レ所々ニ飛瀑ヲナシ又洞底ニハ所々ニ甌穴ノ生スルヲ見ル又上方ノ洞口ニ近キ洞内ヨリハ數十個ノ彌生式土器炉址木炭、獸骨片等ヲ發見セリ 以テ古代民族ガ曽テコノ洞内ニ居住セシコトアルヲ知ルヘシ