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高知県・吾川郡いの町

国指定文化財(重要有形民俗文化財)八代の舞台吾川郡いの町枝川

八代の舞台

八代の舞台は、いの町の八代八幡宮の境内にある農村舞台である。明治初年頃の再建と推定され、単に舞台と呼ばれるほか、ホンジツと称す11月5日の祭礼日とその前日のシンガク(試楽か)にこの舞台を使用することから、シンガクデンとも呼ばれている。内部には、皿廻し式廻り舞台、二重台(コウザとも呼ぶ)、太夫座、花道、スッポン、中道などの多様な舞台機構を有しており、舞台奥は床が一段低くなって楽屋に使用される。また、中道という他に類例をみない独特な機構がみられるが、これは前方にある社殿に供えられた神饌のうちの一個を神事終了後に当頭が舞台に運び、三番叟を踏む若者に手渡す際に通路として使用するものである。この舞台は、我が国の農村舞台の典型例の一つをなすものとして重要であることから、舞台及び観客席となる敷地を指定する。 なお、現在も毎年11月5日、地域の青年団の人たちによって歌舞伎が奉納されている。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))高岩橋高知県吾川郡いの町高岩

高岩橋

仁淀川水系の上八川川に架かる鉄筋コンクリート造桁橋。縦長に刳り抜かれた橋脚に,支間長9.1mの7連の桁を架ける。親柱は背が高く,高欄は橋脚の形状と同様の意匠とする。簡素ながら橋梁全体で統一的な意匠が施された,山間部の近代化を物語る道路施設。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))桑瀬神社本殿高知県吾川郡いの町桑瀬

桑瀬神社本殿

礫滝横の峻険な山肌を切り開いた6坪程の社地に建つ。ほぼ南面する鞘殿に収まる切妻造,板葺,平入の一間社で,背面と正面の前後に錣屋根を架け,正面左右柱上部や蟇股などに龍,獏,鳳凰などの彩色彫刻を施す。古くから地区住民により守られてきた神社。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))山中家住宅主屋高知県吾川郡いの町長沢131-28

山中家住宅主屋

大森川と吉野川本流の合流点近くに位置する。木造2階建の旅館建築で,1階の平面規模は桁行9間梁行4間半とし,2階の主屋根は片入母屋に造る。地元産の良材を用いているほか,玄関上部などに鶴,亀,鯉など吉祥の漆喰鏝絵を施しているのが特徴。