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高知県・高岡郡津野町
国指定文化財(重要文化的景観)四万十川流域の文化的景観 源流域の山村高岡郡津野町
「四万十川流域の文化的景観 源流域の山村」は、四万十川の自然的条件に適応しつつ、川に面し、家屋や畑地、里山等が一帯となって発展した四万十川源流域における居住の在り方を示す文化的景観である。
津野町は四万十川の源流域にあり、不入山を含む地域である。源流には豊かな自然が残り、「四万十源流の森」として保全されている。津野町には平野部が少なく、河岸から上部まで山林が続く傾斜地に張り付くように居住地や耕作地が展開している。一部の農地では、圃場整備が実施された今も、700m級の山々を背景として広がる小さい石垣に支えられた小規模な畑を数多く認めることができる。こうした畑では、かつては、イモ、ムギ、アワ、マメなどが作られていたが、現在は茶畑が中心である。水の確保を目的として、比較的広い平地に整備されたサイフォン式水路は、現在も地域の生業を支えている。
国指定文化財(重要有形民俗文化財)高野の舞台高岡郡津野町高野
三島神社の境内に位置するこの舞台は、直会殿とも呼ばれ、明治6年にこけらおとしをなしたという。回り舞台・花道・二重・太夫座などの各種の舞台機構のほか、炉を切った板の間を備える。また鍋蓋上廻し式と呼ばれる回転装置には特色があり、演技の進行に合わせて左右いずれかへも回すことができる。