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高知県・高岡郡四万十町
国指定文化財(史跡名勝天然記念物)小鶴津の興津メランジュ及びシュードタキライト高知県高岡郡四万十町
四万十町小鶴津の海岸には、四万十帯と呼ばれる地層が広く分布する。四万十帯の地層は、海洋プレートとともに日本列島にやってきた岩石が、沈み込む際に混じり合ったメランジュと呼ばれる部分と、陸側から運ばれて堆積した砂岩泥岩の地層とからできている。二つの地層の間には、断層があるが、この断層は、過去の南海地震などの海溝型の巨大地震の震源断層と言われており、地震防災上も重要。
国指定文化財(重要文化的景観)四万十川流域の文化的景観 中流域の農山村と流通・往来高岡郡四万十町
「四万十川流域の文化的景観 中流域の農山村と流通・往来」は、四万十川中流域が示す豊かな自然環境と、農林業によって形成される多様な土地利用、流通・往来の営みによって生み出された市街地によって形成される文化的景観である。
四万十町は四万十川中流域に位置し、急峻な山に囲まれた上流域と比較して多様な土地利用の様態を示している。本地区は、その特性から大きく、大正奧四万十区域、四万十川中流区域、高南台地区域の3つに区分することができる。同じ四万十川中流域にありながら3地区は自然的・社会的条件の違いに基づく特徴を示し、それぞれが相俟って豊かな文化的景観を形成している。
大正奧四万十区域の人々は主に林業に従事し、山地を切り開いて棚田や段々畑を営んできた。四万十町は、明治から昭和にかけて近代林業の拠点として成長したため、木材の搬出を担った筏師が暮らすなど、独特の様相が見られた。特に、四万十川中流区域に所在する小野地区には、四万十川流域の林産物を一手に扱う商人達が行商し、ミツマタやワラビ粉とともに、コウゾを原料とした仙花紙と呼ばれる和紙を扱った。この和紙は、四万十川に晒して作られ、戦前まで帳簿用紙・戸籍用紙・土地台帳用紙等として大量の需要があった。
高南台地区域には大規模な田園地帯が広がるが、この区域は仁井田米に代表される県内有数の穀物地帯である。農地が生み出す富みは四国霊場第37番札所の門前町である窪川の発展を促し、商業を基盤とする都市的な営みを四万十川中流域に生み出した。
国指定文化財(史跡名勝天然記念物)仁井田のヒロハチシャノキ高岡郡四万十町
根元周囲8.5メートル、目通幹圍4.8メートル、推定樹齢700年以上の老樹なるも樹勢なほ衰へずヒロハチシヤノキの巨樹として稀有のものなり。
国指定文化財(重要文化財)旧竹内家住宅(高知県幡多郡大正町)高知県高岡郡四万十町大正1311番地ノ2号
四国中央山地に分布する部屋を横一列にならべた農家のうちで竹内家は小型ものの典型である。 土間が非常にせまいのも山地の家らしい。またこの家は建てられた当初外壁を茅で作っていたが これは日本の古い農家の姿を示す貴重な例である。