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宮城県・遠田郡美里町

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)山前遺跡遠田郡美里町

山前遺跡

 宮城県の北部、大崎平野の中の低い独立丘陵の南面、段丘上に営まれた集落跡である。繩文時代早期の貝塚が段丘の西側斜面に形成されている。貝塚は小範囲で、カキ・ハマグリ等の[[鹹水]かんすい]産の貝類によって構成されていて、この地方における海水産貝塚としては最奥の地に位置するものである。繩文時代中期後半には段丘上のほぼ全域にわたって遺物包含層が形成されている。竪穴住居跡が確認され、段丘上に大規模な集落が形成されたことがわかる。竪穴住居跡は径約5メートルの円形の平面を示すものがある。
 古墳時代の前期になると、段丘端をめぐって幅4〜6メートルに及ぶ周濠が掘られ、この濠に囲まれた内部に集落が営まれている。溝は鍵手状に屈曲して掘られ、西方に凸出部があり人工的なものである。さらに内部を区画する濠もあり、防衛的な施設かとみられている。この濠からは農耕具など木製品も多く出土している。
 なお、板碑も出土し中世の館も丘陵上に築かれている。本遺跡は繩文時代中期の集落遺跡としてはきわめて保存状況もよく、加えて繩文時代早期の貝塚としても顕著なものである。また、古墳時代の集落のあり方を知る上でも、興味深い一例として重要な遺跡といえるであろう。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))上野家住宅門宮城県遠田郡美里町木間塚字古舘24-1

上野家住宅門

間口約5m,総欅造の1間1戸腕木門で,背面に控え柱を立てる。切妻造,鉄板葺で,軒は二軒繁垂木とする。棟通りは束を立てて分割し,精緻な彫刻欄間で飾る。門の両側には真壁造で,腰を板張とした小屋根付の塀が延び,屋敷東辺の構えをかたちづくっている。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))上野家住宅板倉宮城県遠田郡美里町木間塚字古舘24-1

上野家住宅板倉

土蔵西側に並んで建つ。桁行3間梁間2間で,側廻りに角柱を密に立てて桁を受け,柱間を竪板壁とする。切妻造,桟瓦葺屋根は置屋根式で,深い軒をつくる。北面の出入口は,二軒繁垂木の庇,持送りの腕木や板に施された彫物,欄間など,凝ったつくりになる。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))上野家住宅主屋宮城県遠田郡美里町木間塚字古舘24-1

上野家住宅主屋

桁行9間半梁間5間規模,東西棟の寄棟造,平入でほぼ南面して建つ。軒は出桁造で,床・棚・付書院を構えた座敷は面皮材を用い数寄屋風に仕上げている。屋根は鉄板で覆っているが,茅葺の形は保持され,全体として当地域の民家の佇まいをよく伝えている。