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福岡県
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))興国寺山門及び袖塀福岡県田川郡福智町上野1892
境内入口に南面して建つ一間一戸入母屋造銅板葺の二重門。両脇に銅板葺袖塀を付す。下層主柱は円柱、控柱は角柱、組物は三斗の詰組で、内部は格天井張。上層は円柱に大斗肘木を組む。軒はいずれも緩やかに反らせた二軒扇垂木とし、精緻で斬新なつくりの山門。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))興国寺本堂福岡県田川郡福智町上野1892
福智山南西麓に位置する曹洞宗寺院の本堂。境内北側に南面して建つ入母屋造平入桟瓦葺。入側一間の広縁を取込んだ六間取の方丈形式で、正面に三間向拝を付す。内部中央の大間は折上格天井張。正面中央には二重に虹梁形差物を渡し、力士彫刻の束で飾った本堂。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧九州帝国大学正門及び塀福岡県福岡市東区箱崎六丁目10-1
通りに東面して建つ旧正門と両脇に続く塀。正門門柱は煉瓦造の角柱で頂部を古典主義的意匠の花崗岩で飾り、左右は控柱を立て通用口とする。塀はコンクリートブロック造壁体に石製笠木を置き、煉瓦造の柵柱を立てる。大学を象徴する重厚な外観の正門及び塀。
国指定文化財(重要文化財)豊村酒造旧醸造場施設 作業場福岡県福津市津屋崎4丁目14番地18号
津屋崎の港町に位置する大規模な醸造施設群を備えた酒造所。豊村酒造は明治期に当地で創業し、事業拡大とともに住居や醸造施設を増築、大正末期頃までに整備された建物が概ね完存する。主屋は博多の大工が手掛けた大規模な町家で、明治20年の建築。広い土間に見せる曲がった丸太を縦横に組んだ豪壮な梁組や、吹き抜けの二階に高欄や神棚を設ける取次など福岡市近辺の町家の特徴を示す。仕込庫など9棟の醸造施設は明治期から大正期の建築で、大胆な架構により柱を省略し、広大な内部空間をつくる。漆喰塗りの大型町家を正面に構え、大規模な土蔵を外郭に連ねる重厚な建築群が、酒造所の最盛期の姿を現在に伝えている。