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福岡県・福岡市中央区

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))吉村家住宅井戸屋形福岡県福岡市中央区谷二丁目280

吉村家住宅井戸屋形

便所・風呂棟の南に独立して建つ。平屋建で、四本の柱を内転びに立て、切妻造桟瓦葺の屋根を支持する。軸部材はすべて杉の丸太材である。井戸はコンクリート製の丸井戸とする。主屋や庭木と一体となって福岡城下の旧武家地に良好な景観を形成する。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))吉村家住宅便所・風呂棟福岡県福岡市中央区谷二丁目280

吉村家住宅便所・風呂棟

敷地の南方に井戸屋形と並んで建つ。東西棟の平屋建入母屋造桟瓦葺。東半を便所、西半を脱衣所、浴室とし、西面を焚口として下屋を設ける。便所の開戸羽目板には老松や並び矢の透かしをいれるなど、小規模ながら洒脱な意匠をみせる。敷地の一角を形成。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))吉村家住宅旧納屋福岡県福岡市中央区谷二丁目280

吉村家住宅旧納屋

敷地の南西隅に建つ。文政の建築と伝える旧主屋の付属建物との伝聞があり、敷地内で最も古い。平屋建切妻造桟瓦葺で真壁造竪板張とする。小作米の収納等に利用されたと思われるが、戦後に北に六畳、南に四畳半の二室に整備した。敷地の一角を形成する。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))吉村家住宅主屋福岡県福岡市中央区谷二丁目280

吉村家住宅主屋

福岡城のもと武家地に所在。入母屋造桟瓦葺で四周に庇を廻し二重屋根にみせる。入母屋造の玄関から取次をはさんで主室の一〇畳座敷を配し東に四畳半、西に雁行して七畳半、台所をそれぞれ突出させる。屋根の取合いが複雑な、武家住宅の様相を現在に伝える。