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福岡県・大牟田市

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))古賀家住宅主屋福岡県大牟田市谷町1-12他

古賀家住宅主屋

大牟田市の中心街に位置する。玄関の南脇に応接棟がつき東に洋間棟、座敷棟、離れ棟をそれぞれ別棟で雁行して配する。いずれも入母屋造桟瓦葺。座敷、離れは和風で統一する一方、応接間は洋風で設えるなど、比較的大規模な和洋を併置した戦後の住宅の好例。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)潜塚古墳大牟田市黄金町

潜塚古墳

S51-12-016[[潜塚古墳]くぐりづかこふん]16.txt: この古墳は、筑後と肥後との境、大牟田市の東方、小独立丘陵上にある円墳である。本古墳は、昭和34年、大牟田市教育委員会が調査を実施している。墳丘は、直径30メートル、高さ6.5メートルの円墳であるが、本来の高さは約8メートルと復原される。墳丘の下部3分の1は地山を整形したものである。
 古墳の内部構造としては、墳丘中央に箱形の組合せ石棺2基が主軸をほぼ南北に向け、並列して検出されている。東の棺は、凝灰岩を用いており、内法で長さ約1.7メートル、幅0.5〜0.4メートル、深さ0.5〜0.45メートル、蓋は1石で組み込みがある。西の棺は1.3メートル離れて設けられており、規模は東棺とほぼ近い。床石、蓋石等も砂岩の切石を用いている。棺の南北には小石室が附属し、また、南端近くに土師器壺2個を置いていた。
 出土品としては、東棺内で人骨と神人竜虎画像鏡、管玉2、棺外からは鉄剣1、刀子2、鉄鎌1などがあり、西棺の棺内には内行花文鏡片1、棺外には銅鏃47、鍬先1、鎌1、斧2、鉋2、その他鉄製品若干、土師器壺2がみられる。内行花文鏡は破砕後磨研され、2孔がうがたれている。両棺の間に鉄剣の破片がある。
 この古墳は、九州における前期に属する古墳の一つとされており、墳形も円墳であり、内部主体は前代に九州で普遍的にみられる箱式石棺の様相を引き継ぎ、在地色の強いものと考えられる。副葬品は前期古墳に通有のものであり、特に在地性は認められないが、九州における古墳発生期の状況を知る上で重要な古墳である。

国指定文化財(重要文化財)三井石炭鉱業株式会社三池炭鉱旧万田坑施設 事務所熊本県荒尾市原万田字蓮池250番地5、熊本県荒尾市原万田字蓮池300番地9、福岡県大牟田市桜町202番地1

三井石炭鉱業株式会社三池炭鉱旧万田坑施設 事務所

この地で石炭を産出することは近世より知られていたが、近代に入って一度国有化され、その後三井に払い下げられた。宮原坑第二竪坑は明治34年(1901)、万田坑第二は明治41年(1908)の竣工で、いずれも石炭を送り出すための第一竪坑とは別に、人員の昇降などを主目的として作られたもので、櫓や巻き上げ機室、附帯設備などが残っている。

国指定文化財(重要文化財)三井石炭鉱業株式会社三池炭鉱宮原坑施設 第二竪坑櫓福岡県大牟田市宮原町一丁目86の3

三井石炭鉱業株式会社三池炭鉱宮原坑施設 第二竪坑櫓

この地で石炭を産出することは近世より知られていたが、近代に入って一度国有化され、その後三井に払い下げられた。宮原坑第二竪坑は明治34年(1901)、万田坑第二は明治41年(1908)の竣工で、いずれも石炭を送り出すための第一竪坑とは別に、人員の昇降などを主目的として作られたもので、櫓や巻き上げ機室、附帯設備などが残っている。