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長崎県・南松浦郡新上五島町

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)奈良尾のアコウ南松浦郡新上五島町

奈良尾のアコウ

奈良尾神社の境内にある。地上約7メートルのところから下は二大根幹にわかれ。
それぞれの目通りの周囲は約6メートル及び7メートルである。枝葉の繁茂は極めて盛で枝張の面積は約200坪に及ぶ。アコウの巨樹として有数のものである。

国指定文化財(重要文化財)頭ヶ島天主堂長崎県南松浦郡新上五島町友住郷638番地1

頭ヶ島天主堂

頭ヶ島天主堂は,五島列島中通島の東方にある長径2km余の小島にある。
 鉄川与助の設計,施工により,明治43年に着工,大正8年に竣工した。小規模ながら類例の少ない石造で,内外とも斬新な意匠をもち,長崎を中心に数多く残る離島,辺地の教会堂のなかでも傑出した遺構として,重要文化財に指定されている。
 境内地は,島北の入り江に面した小集落の奥,緩やかに傾斜する山裾の一段高い位置にひらかれている。天主堂の周辺には,石造の門柱一対をはじめとして,同時期の石垣,石段などもよく残り,いずれも丁寧な仕事になる。
 これらの工作物及び地勢を巧みに活かして造成された境内地は,周辺環境と一体となって良好な風致を形成しており,天主堂とともに保存を図る。

国指定文化財(重要文化財)青砂ヶ浦天主堂長崎県南松浦郡新上五島町奈摩郷1241番地1

青砂ヶ浦天主堂

青砂ヶ浦天主堂は,五島列島の主要五島の最北に位置する中通島にある。
 明治43年8月の竣工で,設計施工は,長崎県を中心に九州地方北部に数多くの教会堂を手がけた鉄川与助である。
 煉瓦造及び木造,重層構成の教会堂で,屋根は桟瓦葺である。主体部は三廊式バシリカ型で,身廊部・側廊部とも四分割リブボールト天井とする。
 青砂ヶ浦天主堂は,日本人設計者の手で建設された煉瓦造教会堂の最初期のもので,かつ教会堂建築の基本である重層屋根構成にもとづく外観や内部空間が形成されるようになった初例で,価値が高い。
 外観・内部とも全体に均整のとれた構成になり,細部の意匠も優れている。