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熊本県

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))古荘家住宅(旧谷家住宅)主屋熊本県上益城郡益城町大字島田字櫛嶋屋敷1006-1

古荘家住宅(旧谷家住宅)主屋

木山川南岸の農村集落にある旧家の主屋。つし二階建切妻造桟瓦葺で周囲に下屋を廻し、正面に式台玄関を突出する。平面は六間取で、砂壁仕上とする座敷は付書院を備え、床と床脇にケヤキとマツの一枚板を用いるなど上質。式台を構えて旧家の格式をみせる主屋。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))野尻家住宅門及び塀熊本県玉名市天水町小天字南横内4203-1

野尻家住宅門及び塀

石垣に沿う斜路上端に構えた門と塀。門は切妻造桟瓦葺の四脚門で角柱を用い、中央に大きな板扉を開く。土間は角石布敷。両脇に落棟の袖壁を設け、北側に木戸を開く。石垣上に廻らせた真壁造桟瓦葺の塀と一体となって在御家人住宅の風格ある屋敷構えを伝える。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))野尻家住宅主屋熊本県玉名市天水町小天字南横内4203

野尻家住宅主屋

玉名市天水町の丘陵中腹に位置する在御家人の住宅主屋。東を土間、西を中庭を囲うコの字形に居室を配し、南正面を座敷、北奥を離れとする。座敷はマツの良材を用い、書院欄間に意匠性に富む龍の彫刻を施す。大規模で、眺望に優れた座敷を持つ上質な主屋。

国指定文化財(重要文化財)吉田松花堂 下台所熊本県熊本市中央区新町4丁目1番71

吉田松花堂 下台所

吉田松花堂は伝統薬の製造・販売を家業とする商家で、熊本城下の市街地に大規模な敷地を占める。医学を修めた初代吉田順碩が開発した「諸毒消丸」は、日常の携行薬、熊本の名産品として広く普及し、富の蓄積により敷地の拡張を進め、建物を増改築して、明治末期頃に広大な邸宅をなすに至った。伝統薬の店舗・製薬場である主屋は明治11年建築で、通りに面して鼠漆喰塗りの重厚な構えを見せる。主屋は、造付けの薬棚や旧製薬場、イッカクの角を用いた違棚など家業にまつわる設えが独特で、中国風意匠の二階座敷、華やかな杉戸絵など意匠的にも優れている。同時期建築の土蔵とともに近代の製薬・売薬を営む商家の構えを遺す。賓客の宿泊施設にもなった端正な広間の十五畳、材の取り合わせが華やかな茶室などを含め、意匠の優れた近代和風建築群として価値が高い。