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熊本県・球磨郡山江村

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧山江村役場庁舎熊本県球磨郡山江村大字山田甲1415

旧山江村役場庁舎

木造総2階建,切妻造,桟瓦葺,平入で,正面中央を少し突出させて1階に切妻造の玄関を設ける。もとは1階が執務室,2階が議会議場。外壁は1階下見板張,2階モルタル塗とし,正面突出部と両側面では柱を現して意匠を引き立てる。地域のシンボル的な存在。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))赤坂家石倉熊本県球磨郡山江村大字山田乙567

赤坂家石倉

石切り場として知られる円蔵山産の切石を用いた切妻造,瓦葺の2階建石倉で,標準的な施工になる。両妻壁に倉を建てた家人の名を示す「赤」及び「貞」の文字を造りす。穀物倉庫として利用されており,村内に残る石倉のうちでは一番小さいが最も古い。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))球磨地域農業協同組合第26号倉庫(山江倉庫2号)熊本県球磨郡山江村大字山田甲1416

球磨地域農業協同組合第26号倉庫(山江倉庫2号)

村の中心地に建つ石造2階建の農業用倉庫。正面には品質検査等を行うための吹き放しの庇が取り付く。比較的に規模が大きく,上階と下階で石材の厚さをかえるなどの工夫がみられるなど,地元産出の凝灰岩を利用した建物の模範的事例。軒廻りは近年の改造。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))高寺院毘沙門堂熊本県球磨郡山江村大字山田甲1640

高寺院毘沙門堂

山頂に建つ三間堂。内部は柱を省略し,後方に幅一間の須弥壇を設け,格天井を張る。須弥壇の墨書から承応4年の建立が知られる。反り増しを持つ太い垂木は地域的特色。中世~近世前期の寺社建築が多数現存する球磨地方において時代の指標となる建物である。