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宮崎県
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧吉田家住宅主屋宮崎県児湯郡高鍋町大字北高鍋字小丸824

高鍋城下旧武家地の小丸地区にある。平屋建で東面して建ち、土間と八畳二室を横一列に並べ、奥の八畳を床の間付の接客空間とする。後方に居室二室を突出させ、L字形に屋根をかける。高鍋藩に仕えた中級武家の住宅で、旧城下の歴史的景観を伝える希少な遺構。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧持永家住宅門及び石塀宮崎県都城市庄内町12625-1

敷地南面から東面にかけて築かれた石垣上に建つ。石塀は切石四段積で上段に丸窓を連続させ、笠石を載せる。南面東寄りを切欠いて階段と門を設け、門柱頂部を繰形付の笠石で飾る。重厚さと軽快さを併せもち、存在感のある屋敷背面の構えをつくりだしている。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧持永家住宅隠居棟宮崎県都城市庄内町12625-1

庄内町の中心部の高台に敷地を構え、北面して建つ。入母屋造平入で四周に下屋を廻し、正面に玄関や便所棟を突出する。良質の杉材を用い、東端に十畳の客間を置き、座敷飾も整然とした意匠をもつ。伝統的かつ上質なつくりで、屋敷構えの核をなしている。
国指定文化財(重要文化財)日髙家住宅 燻製室宮崎県延岡市赤水町526番地3号

日向灘に突出する遠見半島の北に位置する。明治24年に「日髙式大敷網」を発明して財を成した、鰤漁網元・日髙亀市の邸宅。敷地は、明治20年頃、水揚場のために海岸沿いを埋め立てて造成された。主屋は明治中期から大正初期にかけて整えられ、良材を用いて格式高い座敷飾りを備える大広間、立地を生かした眺望の良い座敷を設ける。銘木は黒柿を床柱や付書院等へ多用し、仏間の出床状の構えも珍しい。数寄屋風の意匠を取り入れるが、節度を保った造作で、質の高い近代和風住宅として評価される。鰤加工にかかる煉瓦造の燻製室も併せて伝わり、敷地とあわせ一体的に保存を図る。