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宮崎県・宮崎市

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧宮崎農工銀行(宮崎県庁5号館)宮崎県宮崎市橘通東一丁目44

旧宮崎農工銀行(宮崎県庁5号館)

県庁防災広場に建つ旧宮崎農工銀行社屋。鉄筋コンクリート造二階建、正面にバルコニーを張出し、中層をタイル張とする。内部は吹抜にギャラリーを廻し、円柱はイオニア式の柱頭を飾る。細部には幾何学形態を導入して明朗な意匠をもつ。端正な意匠の銀行建築。

国指定文化財(記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財)米良山の神楽宮崎県西都(さいと)市,児湯郡(こゆぐん)木城(きじょう)町, 児湯郡西米良(にしめら)村

米良山の神楽

米良山の神楽は,大がかりな御神屋(みこうや)を設けて,三十三番の演目を徹夜で演じる神楽である。土地に由来する様々な神が登場する演目や,狩猟に因む演目など特色ある内容や独特の所作を伝えている。宮崎県の山間部に伝承される夜神楽の一つで,九州を始め,広く西日本における神楽の変遷の過程を考える上で注目される事例である。
米良山の神楽は,宮崎県中部の九州山地に源を発し日向灘に注(そそ)ぐ一ツ瀬川上流域に伝承され,11月から12月の各神社祭礼において演じられている。大がかりな御神屋と呼ぶ舞処(まいど)を設け,神職と祝子(ほうり)や社人(しゃにん)と称す人々が神楽を舞う。御神屋には独特の飾りが施され,猪(いのしし)の頭などが供えられる。西米良村の村所(むらしょ)神楽では,鎮守の村所八幡神社から御祭神である面を迎える「面様迎え」の後,神楽が始まる。神(かみ)神楽という地域に由来する様々な神が登場する神事性の強い演目が前半にあり,続く後半には民(みん)神楽と総称される娯楽性の強い演目が演じられる。また,番外として狩猟に因(ちな)む「狩面(かりめん)」が演じられる。音楽は長胴(ながどう)の締太鼓,笛,銅拍子で演奏される。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))青木橋宮崎県宮崎市大字富吉

青木橋

橋長九・五メートル、幅員四・〇メートルの石造単アーチ橋。アーチ石は一重で積まれ、径間三・四メートル、拱矢四・一メートル。壁面は横目地を揃えた切石整層積で、要石より下はモルタル塗仕上げとする。石工が多く居住した地域にあり、高い技術を今に伝える。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))宮崎県庁舎東門門柱宮崎県宮崎市橘通東二丁目35

宮崎県庁舎東門門柱

本館東側の通りに面して立つ。間口五・四メートルで、高さ二・一メートルの主柱と高さ一・八メートルの右門脇柱から成る。鉄筋コンクリート造で石張仕上げ。柱は共に四角形で、柱頭は本館パラペットの小塔状の意匠を意識したもので、敷地東面の景観を整える。