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沖縄県・石垣市

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))八重山蔵元絵師画稿類(宮良安宣旧蔵)石垣市登野城4-1

八重山蔵元絵師画稿類(宮良安宣旧蔵)

琉球国の離島統治機関である八重山蔵元の絵師が描いた画稿類である。行列図や旗頭等の祭礼・風俗図、機織・紡織・布晒や稲刈等の生業図、漂流民や船等の記録図及び花鳥図等の下絵、習作であり、19世紀の八重山地域の文化史研究上等に資料価値が高い。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)ンタナーラのサキシマスオウノキ群落沖縄県石垣市

ンタナーラのサキシマスオウノキ群落

サキシマスオウノキはアオイ科サキシマスオウノキ属の常緑高木(じょうりょくこうぼく)である。インド洋,太平洋岸の熱帯・亜熱帯地域に広く分布し,日本では奄美大島を北限とし,沖縄島,先島諸島(さきしましょとう)に分布している。果実は外殻(がいかく)につやがあり硬く,内部に空隙(くうげき)の多い構造で水によく浮き,散布様式は潮流散布型(ちょうりゅうさんぷがた)と考えられる。このため,分布は潮汐(ちょうせき)が達する潮間帯(ちょうかんたい)湿地やマングローブ後背林として群落を形成しており,通常は沿岸地に分布する。
対象地域は,石垣島の中央北部に位置する桴海於茂登岳(ふかいおもとだけ)(標高477m)の東麓部(とうろくぶ)から出ているンタナーラ川と呼ばれる河川と, 桴海(ふかい)と宮良(みやら)をつなぐ於茂登(おもと)トンネルの南出口が交わる地域周辺である。サキシマスオウノキ群落は,海岸から9km以上離れ,標高が60~100m の地域に発達している。周辺の尾根筋や斜面のやや乾燥した地域にはケナガエサカキ-スダジイ群集,斜面下部や湿潤な谷部(たにぶ)にはオキナワウラジロガシ群集など山地性の自然林が発達している。サキシマスオウノキは河川沿いの不安定な崩壊地で,常に過湿な環境に群落を形成している。このような海岸から離れた渓流沿いに群落が発達している例は少なく,学術的価値の高いものとして貴重である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))石垣やいま村旧喜舎場家住宅主屋沖縄県石垣市字名蔵967-1

石垣やいま村旧喜舎場家住宅主屋

石垣市中心部に所在した住宅。背面側に玄関を設ける都合上、一番座側面に床を構える変則的な平面となる。屋根は背面玄関側に入母屋破風を見せ、隣接する台所と三番座に別々に屋根を架ける複雑な屋根形状とするなど、市街地における琉球民家の近代的展開を示す。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))石垣やいま村旧大浜家住宅主屋沖縄県石垣市字名蔵967-1

石垣やいま村旧大浜家住宅主屋

石垣市中心部に所在した住宅。東より、床の間付の一番座、仏壇をもつ二番座、三番座及び四番座を並べ、背面に裏座をおき、南東面に雨端を廻らし、南東隅に玄関を付す。西には台所を突出させる。年代が明らかで規模も充実し、近代的な要素を備えた琉球民家。