通り沿いの敷地に南面して建ち、木造平屋建、入母屋造瓦葺である。内部は広い一室の集会所周囲に廊下を廻らし、西面にトコを構える。西端に土間、東端に台所を附属する。開放的な平面で、前面の軒を雨端柱で支えるなど地方的特色を備えた、もと公民館建築。

琉球石灰岩を用いた石造施設。東西1.3ｍ南北2.2ｍを切石で囲い、北側後寄りにアーチ型に屋根を架ける豚飼育場を東西に並べる。アーチ屋根上部には植栽を設ける。豚飼育場の西方に石を組み肥溜を配し、前方には便所を設ける。フールの特徴的な形態を残す。

沖縄の伝統的な屋敷構えに倣い、敷地門口の正面、主屋前方に位置する。布積のヒンプン。港川産の粟石を比較的大きく切り出し、4段積み上げ、高さ1.7ｍ、幅4.6ｍ、厚さ20㎝を測る。石造の典型的なヒンプンであり、大きめ切石が重厚感を醸し出す。

桁行15ｍ梁間8.3ｍの木造平屋建で、南面して建つ。寄棟造本瓦葺で、正面から東面にかけて雨端をまわす。1番座から3番座と各裏座が東から並び、西端に台所を置く。1番座にはトコ、2番座には仏壇を構え、裏座は板敷で、間仕切らない。伝統的な沖縄民家。