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沖縄県・宮古郡多良間村
国指定文化財(史跡名勝天然記念物)先島諸島火番盛宮古島市、石垣市、宮古郡多良間村、八重山郡竹富町、八重山郡与那国町
鎖国体制下の1644年に、薩摩藩支配の琉球王府によって設置された、海上交通の監視・通報(烽火)機能をになった遠見番所跡群。火番盛とは火を焚く丘というような意味をもつ。先島諸島は琉球列島の最西端に位置し、東シナ海の緊張に直面しており、対外関係と鎖国体制の完成を示す遺跡として重要である。
国指定文化財(重要無形民俗文化財)多良間の豊年祭
宮古郡多良間村の豊年祭である。これを八月踊ともいう。多良間島の八月御願【うがん】には、各御嶽【うたき】で盛大な祭事があり豊年の祈願が行われ、その祭事の時(旧暦八月吉日を期して三日間)行われる。初日が字仲筋、二日目が字塩川、三日目には両者が参加する。いろいろな芸能が終日にわたって展開されるが、獅子舞、棒踊、二才【にせ】踊、シニツキ踊、ユリツキ踊などの民俗芸能から、明治になって沖縄から入ってきた組踊や古典舞踊までが踊られる。多良間島の芸能を知るためには欠くことのできない要素をもち、沖縄の豊年祭を代表する一つである。