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山形県・南陽市
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))夕鶴の里資料館(旧多勢丸多製糸場繭蔵)山形県南陽市漆山北目2021他
明治から昭和に隆盛を極めた多勢丸多製糸場の繭蔵。桁行二三メートル、梁間一一メートル。屋根は置屋根形式。東側に窓を多数設ける。棟通りに丸太の大径材を用いた柱を五本並べ、クイーンポストトラスの小屋組を支えるなど、豪壮な架構が往時の繁栄を伝える。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))多勢丸中家住宅洋館山形県南陽市池黒字川原1430他
座敷棟の西側に接続する応接用の建築。座敷側屋根を切妻、西側は寄棟とし、ドーマー窓を設ける。外壁は下見板張で、1階は引違い出窓、二階は上下窓とするなど外観を洋風でまとめる。一階内部は手の込んだ和風。階段室と二階は洋風で、優れた意匠と技術を見せる。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))多勢丸中家住宅座敷棟山形県南陽市池黒字川原1430他
屋敷地中央の庭の西側に建つ、南北棟の入母屋造銅板葺。北側客間の床は両側に床脇を備え、框二段とする凝った造り。生糸の商談に来訪した外国人等をもてなすために建てたと伝え、良材を用い、金銀泥引き唐紙貼の壁、欄間、金具などすべてが豪奢である。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))蔵楽(旧宮内繭市場繭蔵)三号館山形県南陽市宮内字穴田三 1003-4他
敷地に三棟残る大規模な繭倉庫の一つ。敷地北側中央に建つ三号館は三棟のうち最大で桁行三八メートル、梁間一五メートル。南北棟の平入、切妻屋根で東側に窓を多数配する。小屋組はクイーンポストトラス。蚕糸業で栄えた地域の歴史を伝える大規模倉庫である。