店舗兼主屋の東に西面して建つ。桁行三間梁間二間、土蔵造二階建、妻入。内部は一、二階とも一室で、二階の床板や壁板にケヤキ板を用い、仕上げがよく残る。外壁は漆喰塗、腰部モルタル仕上げで、目地を切り石積風にみせ、街道沿いの歴史的景観に寄与する。

店舗はつし二階建平入で、後方に平屋建の主屋を棟を直交して接続する。屋根は切妻造、茅葺。妻面に束や貫を現し、当地域の町家の特徴を示す。正面の下屋庇は失われているが、つし二階の虫籠窓は残る。茅葺の外観で地域の歴史的景観を良好に形作る。

旧長井軽便線の施設で、桁行七間半梁間二間、切妻造平入とするコンパクトな木造駅舎と、延長一〇四メートルの石造谷積のプラットホームよりなる。本屋は事務所、待合室、閉塞取扱所等から構成され内部造作をよく残す。軽便鉄道時代から残る沿線で唯一の駅舎。