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福島県・伊達市

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧熊倉家住宅土蔵福島県伊達市梁川町字右城町48

旧熊倉家住宅土蔵

主屋の東背面に建つ土蔵造二階建の蔵。東西棟の切妻造、桟瓦葺とし、西正面に下屋を付す。外壁は漆喰塗で鉢巻を二段に廻らし、垂木まで塗込めた丁寧なつくり。2階西面開口部廻りを黒漆喰塗として全体を引締める。地方有力者の屋敷地の構えを引き立てる。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧熊倉家住宅主屋福島県伊達市梁川町字右城町48

旧熊倉家住宅主屋

町の中心部に建つ個人住宅。鉄筋コンクリート造二階建、三階に展望室を備える。ドイツ壁仕上の簡素な外観で、玄関とベランダを洋風意匠で装飾する。内部は和室を基本としつつ、玄関回りに洋室を配す。地方における洋風意匠の展開の一端を示す住宅。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)伊達氏梁川遺跡群福島県伊達市

伊達氏梁川遺跡群

奥州南部において国人(こくじん)領主(りょうしゅ)から戦国大名へと発展を遂げた伊達氏の本拠地であり,伊達氏館跡(やかたあと)とそれを中心に展開する城下が良好な状態で保存されている。当時の領主居館と城下の在り方及びその変遷をたどることができる希有な遺跡。

国指定文化財(重要有形民俗文化財)伊達の蚕種製造及び養蚕・製糸関連用具伊達市

伊達の蚕種製造及び養蚕・製糸関連用具

福島県の伊達地方で盛んに行われてきた蚕の卵を作る蚕種製造と養蚕,製糸に関する用具を分類,整理したものである。伊達地方は,古くから養蚕が行われ,近世には質の高い繭と糸を作り出す蚕の品種の製造に力を入れ,幕府より「蚕種本場」の称号を許されて蚕種の一大産地としての地位を築いた。また,伊達地方は,「温暖育」や「蚕当計」の発明など養蚕技術の先進地域でもあり,郡内の繭市には各地から生糸商人が集まるなど,東北地方の蚕都として栄えた。
 本収集は,このような伊達地方における蚕糸業の実態をよく示すものであり,蚕種製造と養蚕,製糸の用具を中心に,製織,真綿製造,繭見本,養蚕信仰などに関する用具から構成される。蚕種製造用具は,「平付」「框製」「バラ種」という製造法の時代的な変遷に沿って各種の用具が収集されており,養蚕用具は,当地で発明された蚕専用の寒暖計である「蚕当計」,製糸用具は,東北地方に特徴的な糸繰り用具である胴繰器や奥州座繰器などを含む用具一式が揃っている。このほかに,種繭の選別に使われ,国内外の蚕の品種を集めた繭見本が数多く収集されており,蚕種製造の一大産地であったことを示唆している。(解説は指定当時のものです)