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福島県・南会津南会津町

国指定文化財(重要伝統的建造物群保存地区)南会津町前沢福島県南会津郡南会津町

南会津町前沢

南会津町前沢伝統的建造物群保存地区には、明治末期から昭和前期に建てられた中門造と直屋の茅葺民家が混在して建ち、これらの建築群が周辺の耕地、山林、河川等と共に、会津地方南部の雪深い山間部に独特な農村集落の歴史的風致を形成し、我が国にとって価値が高い。

国指定文化財(重要有形民俗文化財)奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)南会津郡南会津町糸沢字西沢山3962番地の20

奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)

 この資料は、農具・木地用具・太鼓胴作り用具・運搬用具など、各種の山村生産用具を体系的に整理したもので、東北地方の山村生活の特色をよく示している。
 民家(馬宿)は、江戸時代末期に創建されたもので、内部に広いニワ(土間)、ウマヤ(馬屋)などがある。種々の馬宿としての特色が見られ、なかでも、会津と下野間の物資輸送用に使役された馬を繋いでおく二房の馬屋があること、馬の飼料を煮炊きするのに用いたカマドが備わっていることなどは注目される。
 運搬用具(ドジャ馬関係用具)を追加しいるが、これは馬宿に関わるもの、役馬の装飾や健康を祈願するものなどであり、運搬習俗を知る上で貴重なものである。

国指定文化財(重要有形民俗文化財)大桃の舞台南会津郡南会津町大桃字居平164番地・249番地のうち実測234.56㎡

大桃の舞台

 大桃の舞台は、南会津町大字大桃の駒嶽神社の境内にある舞台である。舞台の間口7.64m、奥行8.58mで切妻造りで、屋根は茅葺となっている。
 舞台前部の両側は吹き抜けになっており、中央部には二層になった複式二重が固定されており、上の二重の前後には唐紙を入れることができるようになっている。花道は上演時に設けられる。ゲザと呼ぶ太夫座も上演時に仮設される。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))渡部家住宅土蔵福島県南会津郡南会津町糸沢字今泉平896

渡部家住宅土蔵

主屋の後方,敷地西北に建つ桁行2間,梁間1間半の小規模な土蔵で,味噌等の貯蔵に用いられた。地棟に文政2年の墨書がある。屋根は置き屋根式の切妻造・鉄板葺であるが,かなり急勾配で,妻面には頑丈な戸前庇を設けるなど,多雪地帯らしい造形がみられる。