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茨城県・龍ケ崎市

国指定文化財(重要文化財)来迎院多宝塔茨城県龍ケ崎市馴馬町

来迎院多宝塔

 来迎院は,弘治2年(1556)頃に境内が整えられた天台宗寺院で,多宝塔も同時期に建てられた。
 多宝塔は,下層を方三間とし内部に須弥壇が置かれ,上層を円形平面とし腰組付の縁を廻らし,こけら葺の屋根の上に相輪を戴く。当地で活躍していた前嶋大工の手になり,同大工による薬王院本堂(水戸市,重要文化財)などと共通する意匠をもつ。
 来迎院多宝塔は,均整の取れた外観で,北関東地域における室町期の特徴を細部に良く示す多宝塔として,高い価値がある。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧小野瀬家住宅主屋茨城県龍ケ崎市4252

旧小野瀬家住宅主屋

店舗背面玄関部の北に建つ。南北棟,片寄棟造,桟瓦葺の木造平屋建で,6畳・6畳・8畳の3室を南北に並べ,8畳西面に床と棚を構える。東面と北面に縁廊下を廻し,北西端に便所を配する。大正初期建築の剛直な店舗に比して低平で端整なつくりに特色がある。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧小野瀬家住宅店舗茨城県龍ケ崎市4252

旧小野瀬家住宅店舗

龍ヶ崎市街上町往還に南面して建つ。桁行5間梁間3間,切妻造,桟瓦葺の平入2階建町家で,前面に幅5尺の下屋を差し掛ける。1階店舗の1尺2寸角大黒柱や,成3尺幅1尺材などを用いて整然と組んだ根太天井,下屋部の海老虹梁など剛直な架構に特色がある。