カテゴリで見る
茨城県・桜川市
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))安達家住宅薬医門茨城県桜川市真壁町真壁字新宿町424-1
座敷の正門として、新宿通りに開く。間口二・六メートルの一間一戸薬医門で、東西に袖塀を設け、東方に潜戸を開く。一軒疎垂木であり、屋根は正面を本瓦葺、背面を桟瓦葺とし、当地域では例をみない本瓦葺の外観で、街路景観の形成に寄与している。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))安達家住宅座敷茨城県桜川市真壁町真壁字新宿町424-1
主屋の西側に接続する。寄棟造、桟瓦葺で、式台玄関を開き、九畳、一〇畳、八畳の三室を並べる。八畳には床・床脇・付書院を、一〇畳には二間半の大床を設け、接客のための座敷として格式ある構えを見せる。商家の暮らしぶりを今に伝える遺構の一つ。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))安達家住宅見世蔵及び主屋茨城県桜川市真壁町真壁字新宿町424-1
新宿通り北側に建つ。桁行五間平入の見世蔵に主屋が直交する。いずれも二階建で土蔵造とするのが特徴。東を土間とし、西に帳場や居間等を配する。階高が低く、出桁造で軒蛇腹まで塗込め、観音扉の窓など重厚な外観に、江戸末期の当地域の町家の様相を伝える。
国指定文化財(重要伝統的建造物群保存地区)桜川市真壁茨城県桜川市
桜川市真壁町は、戦国期の真壁城(国指定史跡)に付属した集落に起源を持つ。江戸時代に入ると、笠間(かさま)藩の陣屋が置かれて在郷町として発展した。
保存地区内には江戸時代以来の町割がよく残り、天保の大火後の重厚な蔵造(くらづくり)の町家を中心に、近代の町家や洋風建築も残る。間口の広い敷地では主屋脇に薬医門(やくいもん)や袖蔵(そでくら)を建てて塀を巡らすなど、北関東らしい多様な町並み景観に特徴がある。