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栃木県
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧東照宮宝物館栃木県日光市山内2281-3

日光山内に建つ鉄筋コンクリート造のもと博物館で、設計は岸田日出刀による。一階を執務、二階を展示の空間にあて、周囲に高欄付テラスを廻し正面中央に大階段を設ける。板葺風の緩勾配屋根や壁外に出した梁など、伝統表現が特徴的なモダニズム建築。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))桜町二宮神社拝殿及び幣殿栃木県真岡市物井字東峰高2013-2

本殿南の基壇上に建つ拝殿及び幣殿。拝殿は入母屋造銅板葺、正面に一間向拝と千鳥破風を付し、背面に切妻造銅板葺の幣殿を突出する。拝殿は三方に刎高欄付縁を廻らし脇障子を建てる。内部は一室の畳敷で格天井を張る。全体に質実なつくりとした拝殿及び幣殿。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))桜町二宮神社本殿栃木県真岡市物井字東峰高2013-2

二宮尊徳没後八十年を記念し、史跡桜町陣屋跡東方に建立した神社本殿。覆屋内の基壇上に南面して建つ一間社流造銅板葺で、三方に刎高欄付縁を廻らし脇障子を建て、正面に木階を付す。円柱に三斗を組み、妻飾は豕扠首とする。装飾を抑えた質実なつくりの本殿。
国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))栃木県上神主・茂原官衙遺跡出土刻書瓦栃木県宇都宮市竹下町380-1

上神主・茂原官衙遺跡は、古代下野国河内郡衙と考えられる。本一括はその内、8世紀後半の礎石瓦葺建物跡から出土した刻書瓦である。
その内容はほとんどが人名で、主に当時の郷名と共通する氏、および名が刻書される。最多の氏は「酒マ (※)」次いで「雀マ 」であり、「丈マ 」「大麻マ 」「白マ 」なども比較的多い。主に当時の河内郡にあった郷名と共通し、酒部郷・丈部郷・大續(大麻)郷・真壁(白髪 )郷と関連する。「神主マ 」や「雀マ」は、「上神主・下神主」「雀宮」という現在に残る地名と関係する。
同一の氏・名においても、文字遣いや筆跡が異なる刻書があり、2名から3名の書き手の存在がうかがえる。
これらは礎石瓦葺建物に関する、河内郡およびその周辺氏族の関わり方や、瓦の生産・供給の在り方をうかがい知ることができる、貴重な遺構出土の一括である。
※「部」の略字として、つくり(阝)の部分のみが使用される。これをさらに略して「マ」の字状に表現される。ここでは、形が近い片仮名のマで記載している。