太刀〈銘定利/〉
たち〈めいさだとし〉
概要
太刀〈銘定利/〉
たち〈めいさだとし〉
東京都
鎌倉
鎬造、庵棟、腰反り踏張りの高い太刀姿。地鉄は小板目よくつまり、地沸が細かくつき、刃文は匂深く、小沸の深い小乱に丁子を交え、足やや小ずみごころに頻りに入る。帽子は乱れ込んで掃きかけ金筋かかり、表裏に棒樋を掻流し、茎は生ぶで雉子股形となり、筋違の鑢目つき、棒樋の下に二字銘がある。
刃長78.7 反3.0強 元幅2.8 先幅2.0 鋒2.8 (㎝)
1口
東京国立博物館 東京都台東区上野公園13-9
重文指定年月日:19490218
国宝指定年月日:19510609
登録年月日:
独立行政法人国立文化財機構
国宝・重要文化財(美術品)
定利は京都の綾小路に居住したことから綾小路定利と呼ばれ、文永頃の刀工と伝えられるが、太刀姿や鍛え、刃文などの作風からは鎌倉前期の刀工とみられる。定利の作中でも、本太刀は、地鉄刃文ともに明るく冴え、刃文が華やかで、特に堂々とした美しい太刀である。