観普賢経〈(裝飾経)/〉
かんふげんきょう
概要
両巻とも同一筆者の手になる開結の装飾経で、料紙は金切箔散らしの薄茶地丁子吹雁皮紙と白茶地雁皮紙とを交互に継ぎ、金泥界線中に一紙二十六行、一行十七字に書写している。書風は温雅優美な和様の典型を示し、平安中期十一世紀頃の能書家の手になるものであろう。無量義経巻末の良恕親王跋には行成筆と伝えているが確証はない。書風料紙ともにすぐれた平安時代中期の装飾経の数少ない代表的遺品として貴重である。
かんふげんきょう
両巻とも同一筆者の手になる開結の装飾経で、料紙は金切箔散らしの薄茶地丁子吹雁皮紙と白茶地雁皮紙とを交互に継ぎ、金泥界線中に一紙二十六行、一行十七字に書写している。書風は温雅優美な和様の典型を示し、平安中期十一世紀頃の能書家の手になるものであろう。無量義経巻末の良恕親王跋には行成筆と伝えているが確証はない。書風料紙ともにすぐれた平安時代中期の装飾経の数少ない代表的遺品として貴重である。
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