水原のハクチョウ渡来地
すいばらのはくちょうとらいち
概要
水原町東部の瓢湖にある。古来西蒲原郡赤塚村の佐潟にその渡来が見られたが、この湖には昭和25年以来毎年1月から3月にわたりオウハクチョウを主とし少数のハクチョウを混え、同族群をなして逐次渡来し、その数3.40羽に及ぶ。給餌に慣れて群遊する姿は、なごやかな情趣をただよわせ、生態研究の適地として学術上貴重なものである。
水原のハクチョウ渡来地は、昭和29年指定当時、わずか33羽の渡来をみるのみで、湖面のみ(約10ヘクタール)が指定された。渡来数は逐次増加し、近年は毎年数百羽(最高1019羽)になった。このため瓢湖の湖面のみでは維持できなくなった。一方周辺の宅地化がすすみ、環境悪化のおそれがあるので指定地を湖の周辺に拡大するものである。