エンボッシング・モールス電信機〈ペリー将来/米国製〉
概要
このエンボッシング・モールス電信機は、嘉永七(1854)年、日米和親条約締結のために2回目の来日を果たした米国遣日使節のペリー提督が、米国大統領フィルモアから徳川幕府への献上品の一つとして持参したものです。
外箱中央のプレートには「For the Emperor of Japan」と彫刻があります。
エンボッシング・モールス電信機は、送信側の電信機上の電鍵でモールス符号を打つと、受信側の電信機の紙テープにエンボス(凹凸の傷がつく)されて、信号を送ることができます。
ペリーは、電線や電池など装置一式を持参し、横浜の応接所から8町(約900m)の間に電線を架し、同機を使って通信実験を行いました。
エンボッシング・モールス電信機は、わが国の電気通信の幕開けを告げる貴重な資料として平成9(1997)年に、国の重要文化財に指定されました。
※重要文化財の展示状況については、トップページのお知らせをご覧ください。