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旧日野医院 本館

きゅうひのいいん ほんかん

概要

旧日野医院 本館

きゅうひのいいん ほんかん

近代その他 / 明治 / 九州 / 大分県

大分県

明治/1894

木造、建築面積139.5m2、二階建、桟瓦葺、渡廊下附属

1棟

大分県由布市湯布院町川西467の4番地

重文指定年月日:19991201
国宝指定年月日:

重要文化財

日野家は江戸時代中期より続いた医家で,旧日野医院は由布院盆地西端に位置している。昭和53年頃まで診療所として用いられ,平成7年の保存工事を経て,現在は医療器具等の資料館として公開されている。
 本館は棟木銘より明治27年の上棟と判明する。病棟は病院が開業された明治32年までに建てられたと考えられる。離れは便所・風呂部分が本館と同時期である。
 本館は,二階建,寄棟造,桟瓦葺で,外壁に石造建築の意匠を採り入れ,洋風の玄関ポーチを設けるなど,地方における擬洋風建築として評価できる。本館東側の病棟は病室部を寄棟造・二階建とし,各所に繊細な和風意匠がうかがわれる。
 旧日野医院は,明治時代中期に建てられた本館と病棟が揃って残り,全国的にも類例が少なく,近代医学黎明期の歴史を知るうえで重要である。

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