徳山の山村生産用具
とくやまのさんそんせいさんようぐ
概要
美濃徳山村は、福井県に境を接する、我が国の典型的な山村の一つで、昭和初めまで焼畑が盛んに行われるとともに、トチの実やナラの実を採取して食糧の一部に充てるなど、生活を主に山稼ぎに依存していた。
この資料は、多目的ダム建設のため、昭和62年3月に徳山村全村が離村するにあたり、村をあげて収集したものである。山樵・木地屋・紙漉・農耕・手仕事・狩猟・自然採取・衣生活などに関する用具が、質量ともに充実して収集・整理されており、谷深い山村の生産や生活の姿をよく示すものが多い。