九州小倉合戦図
きゅうしゅうこくらかっせんず
概要
長州戦争(四境戦争)のうち小倉口の戦いを描いた瓦版。小倉口の戦いは、高杉晋作・山県有朋が率いる奇兵隊・報国隊などと九州諸藩との壮絶な戦いであった。慶応2年6月17日、長州軍が関門海峡をわたって小倉藩を攻撃する。小倉藩(小笠原家)・熊本藩(細川家)・柳河藩(立花家)・久留米藩(有馬家)など九州諸藩からなる征長軍は敗退し、8月1日、小倉藩は城を焼いて内陸部の香春へと撤退した。長州軍は小倉藩領の企救郡一帯を占領し、民政を行った。征長軍は各方面で敗退し、慶応3年正月、長州戦争は正式に終戦した。