益田の糸あやつり人形
ますだのいとあやつりにんぎょう
概要
この芸能は、島根県益田市喜阿弥に伝承される糸あやつりの人形芝居で、結城孫三郎系に属する人形師が益田の地に伝えたものといわれる。
糸あやつりは、突込み式、からくりなどとならぶ人形芝居の重要な操法の一つで、人形の遣い手は、天井から下をのぞきつつ手板からつるした糸を勘であやつり、人形に所作を与える。
演目には朝顔日記・太功記十段目・壺坂霊験記など八曲ほどがあり、人形の首は一般よりやや大ぶりである。
糸あやつりの技法を伝承する土地は全国的にも稀少で、この意味でも地方的に重要なものといえる。
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国指定文化財等データベース(文化庁)