河本家住宅(鳥取県東伯郡琴浦町) 味噌蔵及び米蔵
かわもとけじゅうたく みそぐらおよびこめぐら
概要
河本家は日本海沿岸の旧伯耆往還沿いにある旧家で、近世には大庄屋などの要職を務めた。
主屋は、豪壮な梁組をもつ貞享5年 (1688)建築の居室部と、数寄屋風で洗練された意匠の宝永4年(1709)建築の客間部で構成される。江戸中期の山陰地方における農家の住宅形式をよく伝え、かつ建築年代の明らかな民家としては山陰地方で最古に属し、貴重である。
主屋の周囲には、江戸後期以後に建てられた蔵などの付属建物が並び建ち、豪農の屋敷構えをよく留めており、高い価値が認められる。