山上碑及び古墳
やまのうえひおよびこふん
概要
上野三碑ノ一ニシテ放光寺僧ノ建ツルモノナリ辛已歳トアルガ狩屋掖齋ハ天武天皇ノ十年ナルベシト云ヘリ 碑側ニ羨道ヲ開ケル圓塚アリ 碑ト何等カノ關係アルモノヽ如ク思ハル
辛己歳、放光寺の僧長利が母のため記し定めたものであって、碑身は安山岩、高約1.12m台石にはめこまれ、文は表面に陰刻されている。辛己歳は盖し天武天皇9年と認むべく、わが国金石文史上、上野三碑の一として夙に喧伝され、極めて価値の高い碑である。
この碑は東側に横穴式石室の内部構造をもつ円墳があり、古墳として終末期に属するものと認められ、碑と密接な関係があるものの如く思われる。