紺屋町町絵図
こんやまちまちえず
概要
佐賀城下と有明海を結ぶ物資の流通路である紺屋川沿いに、南北に長く発達した紺屋町の住宅地図。その長さは368間8尺4寸(元文屋敷帳による)。メインストリート沿いの両側に、間口が狭く奥行の長い屋敷地が所狭しと並んでおり、竈数(世帯数)は元文5年(1740)では175軒だが、104年後の天保15年に製作された本図では239軒と増加している。北端と南端の入口には木戸が設けられ、火の見櫓や火番を配置するなど、厳重な防犯・防火体制が敷かれている様子がうかがわれる。