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東海道五拾三次之内 17 由井《薩垂嶺》

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち 17 ゆい さったみね

概要

東海道五拾三次之内 17 由井《薩垂嶺》

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち 17 ゆい さったみね

木版画

歌川広重  (1797-1858)

うたがわひろしげ

日本

天保4-5年(1833-34)

木版多色刷

22.6×34.4cm

1

東海道の難所のひとつとして知られたのが現在の静岡県由比町である由井宿と興津宿との間にあった、薩■峠であった。海に面し切り立った峠を越えるとき、突然背後に見える富士の姿に、旅人は感動した。峠の道を通る以前は、崖の波打ち際の道を通っていた。押し寄せる荒波にさらわれる旅人も多く、「親知らず子知らず」と人々に呼ばれた危険な道だったという。駿河湾越しに見える富士の絶景と、峠の急な勾配の対比が美しい。一様に四角く描かれた船の帆も、様式化された美しさがある。

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