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鏡山火薬庫跡

かがみやまかやくこあと

概要

鏡山火薬庫跡

かがみやまかやくこあと

史跡 / 九州 / 福岡県

福岡県

平成19年頃、辺りは竹藪で人工的な堤防と屋根のないレンガ倉庫の存在を確認した。道の駅かわら建設と共に治山公園整備事業が行われた時に火薬庫跡と判明した。よって、史跡と取り囲む形で公園整備を実施した。ただし、管理道の建設によりボタなどを混ぜた「酸化煉瓦」製レンガ倉庫、河川改修により堤防の一部、火薬庫の周回道路建設により堤防3ヶ所については滅失した。平成23年度には堤防の竹伐り、周辺の雑木伐採、清掃を行い現在、万葉公園として見学できるようになっている。
火薬庫周辺の状況は、東西25m、南北40mの範囲に下の段に3ヶ所、上の段に2ヶ所、計5ヶ所の枡形に堤防が築かれていて、堤防の高さは下の段で高い所で6.5mを越える。堤防の入口などは基礎部分に石垣を施している。排水溝は2ヶ所ある。爆発時を想定して香春町からやや離れた谷部にこのような堤防も造ったと考えられる。
あたりは山水が流れ込み湿地となっている。当時も山水が流れ込み乾燥を防ぎ自然発火の予防をしていたと思われる。その証拠に「南無妙法蓮華経」「火不能焼」「水不能漂」と彫刻されている碑が建立されている。明治丗九年夏建立。
上の段の火薬庫二棟は、基礎が原始的で古く見受けられ興味深い。
火薬庫の基礎は今でも残り、石灰岩および煉瓦や漆喰などで基礎を固め角柱状の倉庫を造っていた。その形状はほぼ正方形で小さいもので1・5m、大きいものでは4mもある。入口は1ヶ所ある。

福岡県田川郡香春町大字鏡山1875番地1、2、4・1906番地1、2

香春町指定
指定年月日:20120731

香春町 香春町長 加治忠一

記念物

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キーワード

舞鶴 / / 需品 / 海軍

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